山武市は「学校給食センター再整備事業計画基本構想」を策定した。新学校給食センターの建設候補地について6か所を検討し、富田ト1177―6の成東学校給食センター敷地を推奨候補地として選定した。概算事業費23億6243万円、建設期間約51か月を見込んでいる。再整備後の事業方式については、直営方式とBTO方式を検討しているものの、給食センターの平均的な事業規模が8000食/日であるのに対し本事業が3000食/日と乖離があることから、民間ノウハウや価格競争力の発揮が難しいことが見込まれるため、従来方式の妥当性が高いとしている。
学校給食に関しては、成東学校給食センターと山武学校給食センターで提供している。成東給食センターは築後27年、また山武学校給食センターは同30年が経過しており、施設・設備の老朽化が進んでいる。
修繕を繰り返し行うことで対応してきたが、老朽化が顕著となる中で、学校給食の安全性を維持することが難しいと判断。両学校給食センターを統合する形で、新学校給食センターを建設することとした。
候補地の選定にあたっては▽用途指定が工業地域・準工業地域、または無指定▽想定食数3000食を提供するための施設規模約4000uを満たす▽各学校に2時間以内で配送可能――を要件とした。
候補地6か所について敷地条件、整備コスト、整備工程を評価した結果、成東学校給食センターの敷地を推奨候補地に選定した。
ただし、敷地内に駐車場を整備することで必要面積を満足できなくなることから、駐車場用地として富田字有明ト1015ほかの2006uを購入する想定となっている。
整備スケジュールに関しては、22年4〜12月=基本設計、23年3〜12月=実施設計、24年4〜9月=解体工事、同年10〜12月=地盤改良工事、25年1月〜26年2月=建設工事を予定しており、26年4月の開業を目指す。
基本設計業務等の委託費については、12月一般会計補正予算案に2453万円を計上し、同額の繰越明許費を設定。年明けの委託を予定している。
再整備事業計画策定業務については、オリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区渋谷1―16―14)が担当した。