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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/12/01

【群馬】前橋市が桂萱東小の大規模改造へ

前橋市は学校施設の長寿命化改修事業で、2022年度は桂萱東小(堤町471)を対象に工事発注を行う。国の交付金で予算が確保できれば、夏休み中の施工に向けて、22年度早々の工事発注を行う。建築・電気・機械の3分離発注が濃厚となっている。校舎の規模を考慮すると、建築は市内A等級の業者を対象に条件付き一般競争入札を公告する見込み。各設備工事は指名競争も視野に検討を進める。同校の南校舎を対象に、全体的なリニューアルを行う。
桂萱東小は南北に2つの校舎を有し、22年度は南側の校舎を対象とする。南校舎は普通教室をメインに構成、1982年に整備したRC造3階建て、延べ床面積1855uとなっている。校舎内部は全体的に改修。教室の新設などは想定しておらず、既設のレイアウトを活かした長寿命化工事を行う。このほか、屋上防水や外壁、建具など外部改修を施設の状況に応じて盛り込む。実施設計はアーキズムあすか設計(前橋市)が担当、22年1月19日の履行期限で作業している。
2022年度早々、4月中にも建築工事を発注する見通し。これまでの発注実績などから、特別簡易型の総合評価落札方式を採用する可能性が高い。市内A等級の業者を対象として条件付き一般競争入札で公告するもよう。
追って、5〜6月に電気・機械の各設備工事が発注となるながれ。一般競争か指名競争かはこれから検討する。建築工事と契約時期が重なるように調整して入札を実施する。
同工事は、文部科学省の学校施設環境改善交付金を活用する案件となっている。同交付金が内示される時期によって、発注が遅れる可能性もあるが、基本的には夏休み中に施工する方針としており、6月中の本契約を目指す。
市は老朽化した小学校の大規模改修を段階的に進めている。これまでは、事業名を大規模改造事業としていたが、桂萱東小以降は長寿命化改修に変更する。従来は2〜3年の事業期間で対象校の全校舎を施工してきた。今後は老朽化の状況や、校舎の使用頻度などを考慮して、施工対象の建物を絞り込む。
なお、桂萱東小においても、将来的に北校舎の長寿命化が計画されているが、具体的な時期は未定。