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滋賀産業新聞
2021/12/02

【滋賀】県湖東土木 富之尾〜藤瀬「犬上川支流」の砂防堰堤他新設

 滋賀県湖東土木事務所は、土砂災害警戒区域における災害防止の目的で、多賀町富之尾および藤瀬の「犬上川支流」にて、新規事業となる砂防堰堤他の新設を行う。今年度は22年度(令和4年度)まで繰り越しで予備設計を行い、23年度(令和5年度)に詳細設計、24年度(令和6年度)に取り組む予定の用地取得が順調にいけば、25年度(令和7年度)に先行する工事用道路を発注・施工し、26年度(令和8年度)に本体工事を発注、おおよそ1年の実工期で27年度(令和9年度)までの繰り越しで砂防堰堤と流木対策施設を完了させたい考えだ。
 今年度行う予備設計は応用地質京滋営業所(大津市)に委託(11月16日開札)し、多賀町富之尾から藤瀬にまたがる犬上川支流0・01平方qに計画する砂防堰堤1基について、最適案を選定し堰堤の規模、型式、形状、位置、構造を決定する。透過型・不透過型または併用などの仕様は決まっていないが、なるべく現地で発生する土を利活用できる工法を求める考え、規模は一般的な幅10数b、高さ約4〜5bを想定。同じく委託する流木対策調査の内容も反映させ、流木対策施設の規模や仕様、配置も決定する。概算工事費や別途設置する管理用道路(常設)も含めた全体の施工計画についても提案し、22年(令和4年)6月30日までの期間でまとめる。
 犬上川支流の下流は土砂災害警戒区域に指定され、町立大滝たきのみやこども園や滝の宮スポーツ公園、同公園の体育館などがあり、湖東土木事務所では、区域周辺の公共施設や人家などを対象とする予防災害の観点から、これまで砂防関連施設が未設置だった同支流に砂防堰堤等の新設を計画。また必ず車両通行のための工事用道路を開削しなければならない現地状況であるため、幅員・延長やルートは今後決定するが工事用道路を25年度(令和7年度)に先行整備し、本体完了後は管理用道路とする考え。補助金内示等が順調にいけば堰堤本体工事と流木対策工事は26〜27年度(令和8〜9年度)の2ヵ年での施工を見据えている。

提供:滋賀産業新聞