日本建設業連合会北陸支部(支部長・岡田正彦大成建設常務執行役員北信越支店長)は11月30日、2021年度労働災害防止安全推進大会を新潟市中央区で開き、約80人の出席者はさらなる意識の高揚を図るとともに、労働災害の撲滅に向けて決意を新たにした。
冒頭、荒明正紀(福田組代表取締役社長)安全環境対策委員長は自然災害に触れながら「脆弱(ぜいじゃく)な国土を支え、国土強靱化に取り組むのが重要な使命。いかなる状況下でも人命尊重を最優先に関係者の安全第一が大切」と開会宣言。引き続き、岡田支部長が登壇し、週休2日の実現と建設キャリアアップシステムを2本柱に掲げ「業界の命運を懸けて、不退転の決意で処遇改善に取り組んでいる。安心して入職でき、魅力ある職場を我々の手で作り上げるため、総力を結集していきたい」と呼び掛けた。来賓から北陸地方整備局の岡村次郎局長、新潟労働局の岩瀬信也局長、新潟県土木部都市局の大坂剛局長らが出席。
続いて、優良工事として「信濃川左岸流域農業水利事業1号幹線用水路1号トンネル建設工事」の熊谷組(信濃川左岸シールド作業所)が表彰された。その後、会員一同は「一緒に働くすべての仲間が健康で快適に働ける、安心・安全な職場環境の実現を目指していく」などと力強く安全の誓いを唱和。また、新姫六発電所新設導水路JV(鹿島・佐藤工業)工事事務所の前現場代理人である笠川雅章氏が安全活動事例を発表した。