11月定例県議会は30日開会し、平井伸治知事が新型コロナウイルス感染症対策を盛り込んだ39億8100万円の一般会計補正予算案など23議案を提案した。会期は21日まで22日間。
主な補正内容は、新型コロナ第6波に備えた医療提供体制の強化など感染症対策に33億5800万円。また、23年度から国際バカロレア教育を実施する倉吉東高校の教室と職員室改修に8500万円(〜22年度継続費)を計上。鳥取港では土砂で閉塞を繰り返す千代航路に代えて、西浜航路の安全航行を確保するため浚渫費9100万円を補正する。補正後の一般会計総額は3916億2400万円。
このほか県土整備部はゼロ県債(債務負担行為)20億1800万円を前倒しする。
平井知事は提案理由説明で、国の補正予算編成を踏まえ「本県としても追加で補正予算の上程を検討している」と述べ、開会中に公共事業費などの経済対策を追加提案する考えを示した。
補正案以外の議案では、盛り土・斜面の安全確保に関する条例案や、倉吉関金道路橋梁上部工事・石塚高架橋の工事請負契約(日本ピーエス・打吹建設JV)、鳥取砂丘の観光振興で鳥取市との連携協約締結などを審議する。今後の議事日程は、代表質問(自民党・鹿島功議員)が2日、一般質問は6日から6日間。
日刊建設工業新聞