香川県道路メンテナンス会議(会長・森本英二国土交通省香川河川国道事務所長)は、2019年度に着手した2巡目の道路橋の点検結果と、1巡目で対応が必要と判定した橋の措置状況をまとめた。県内1806橋を調べたところ国(国交省)所管の1橋、香川県の59橋、市町村の75橋の計135橋を「早期措置段階(V)」、市町村所管の1橋を「緊急措置段階(W)」と判定した。今後、各橋梁の管理者が具体的な対策の方法をまとめ、順次措置を施す。これまでに措置が必要と判定した橋の着手率は8月末時点で84%で四国平均の64%を上回った。
同会議では19年度、23年度までの5カ年で国(481橋)、高速道路会社(358橋)、県(1616橋)、市町村(5740橋)で計8195橋の点検を実施することを決定。20年度は国77橋、高速道路会社71橋、県373橋、市町村1285橋の計1806橋を調べた。
その結果、313橋(全体の17・2%)が「健全」、1357橋(74・7%)が「予防保全段階」だったが、国の1橋、県の59橋、市町村の75橋の計135橋(7・4%)が「早期措置段階」(構造物の機能に支障が生じる可能性があり早期に措置を講ずべき状態)、さらに市町村の1橋(0・1%)が「緊急措置段階」(構造物の機能に支障が生じている、または生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態)にあると判定した。
同会議ではまた、1巡目の点検で「早期に措置を講ずべき状態」「緊急に措置を講ずべき状態」と判定した591橋(国18橋、高速道路会社4橋、県201橋、市町村368橋)の修繕などの措置状況も確認。措置に着手済みの橋は国18橋(うち対策完了16橋)、高速道路会社4橋(4橋)、県195橋(75橋)、市町村278橋(168橋)の計495橋(263橋)で、全体の着手率は84%(45%)。今後、未着手となっている県管理の6橋、市町村管理の90橋について順次、対策を進める。
さらに、トンネルの1巡目の点検結果に基づく取り組みの状況についても報告。措置が必要と判定した高速道路会社の9トンネル、県の6トンネル、市町村1トンネルの計16トンネルのうち、着手済みは高速道路会社9トンネル(うち対策完了9トンネル)、県6トンネル(1トンネル)、市町村1トンネル(1トンネル)で、着手率は100%(69%)だった。今後、県所管のトンネルの対策を推進する。
提供:建通新聞社