うめきた2期開発事業者JV9社(三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社)は11月24日、うめきた2期地区開発事業で計画している三つのホテルのオペレーターについて、スーパーラグジュアリーホテル(SLホテル)とライフスタイルホテル(LSホテル)をヒルトン、アップスケールホテル(USホテル)を阪急阪神ホテルズに決定したと公表した。SLホテルは関西初となるヒルトンの最上級ラグジュアリーブランドの「ウォルドーフ・アストリア大阪」とし、LSホテルは日本初進出となる「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」とする。ウォルドーフは2025年度上半期、キャノピーは24年度上半期、USホテルは24年度下半期にそれぞれ開業する予定だ。
会見した三菱地所の木村透執行役常務は、全体概要について解説し「コロナ禍が長期化し、都市活動にも大きな影響が出ている中でリアルな交流の重要性が見直されている。自宅と職場以外のサードプレイスは、生活の質を高めるキーになるはずだ。国籍や性別、年齢を問わず、さまざまな方に受け入れられるまちづくりを進めたい」と話した。
うめきた2期地区開発事業は、大阪駅北大深西地区の敷地約9万1150平方bで、北街区、南街区、都市公園で構成する。北街区と南街区にはそれぞれ賃貸棟と分譲棟を計画している。
ヒルトンが開業を予定する二つのホテルのうち、ウォルドーフ・アストリア大阪は南街区賃貸棟・西棟の2階と28〜38階に入る。50平方bを中心とする252室の客室に加え、ラウンジ&バーの「ピーコック・アレー」や、レストラン、フィットネス、スパ、屋内プール、チャペル、会議室などを設置する予定。
キャノピーbyヒルトン大阪梅田は、北街区賃貸棟の10〜25階に位置する。客室は32平方bを中心とする308室で、ブランドの象徴となる「キャノピー・セントラル」はフロントやラウンジなどの他にレストランやルーフ・トップバーなども兼ね備える。
両ホテルの開業に向け、ヒルトンのティモシー・ソーパー日本・韓国・ミクロネシア地区代表は「ホテル市場はこれからも堅調だと思っている。インバウンドが盛んだった19年は供給過剰の状況ではなかったとみており、コロナ後には再び成長していくと考えている」と話した。
また阪急阪神ホテルズがオペレーターとなるホテルは、南街区賃貸棟・東棟の5〜28階に位置する。客室は23平方bを中心とする482室で、レストランやバー、フィットネスを設置する予定。
南街区賃貸棟は、西棟が地下3階地上39階建て、東棟が地下3階地上28階建てで、延べ約31万4250平方b。設計は三菱地所設計・日建設計・大林組・竹中工務店。北街区賃貸棟は地下3階地上26階建てで、延べ約6万4200平方b。設計は日建設計・竹中工務店。両棟とも施工はうめきた2期共同企業体(竹中工務店・大林組)で着工済み。
この他、北街区の分譲棟は、22年4月初めの着工を予定している。規模は鉄筋コンクリート造46階建て延べ7万2593平方b。設計は竹中工務店・日建ハウジングシステム。施工は未定としている。26年3月末の完成を見込む。
また南街区の分譲棟は地下2階地上51階建て延べ約9万3000平方b。設計・施工は未定としている。
提供:建通新聞社