日本工業経済新聞社(群馬)
2021/11/25
【群馬】桐生土木事務所は塩原工区の橋梁設計プロポ
県桐生土木事務所はみどり市大間々町下神梅地内および塩原地内で計画する国道122号(渡良瀬幹線道路)塩原工区整備で、(仮称)下神梅塩原橋梁架設に向けた詳細設計業務を30日に公募型プロポーザルで公告する。新橋はわたらせ渓谷鐵道と渡良瀬川を2スパンで跨ぐ。予備設計段階で、橋長185mのPC橋梁としている。詳細設計業務は2022年度中をめどに完了させたい考え。予備設計業務はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当した。
計画する橋梁は渡良瀬川だけではなく、わたらせ渓谷鐵道を跨ぐほか、曲線部分を持つ。予備設計段階ではPC2経間連続ラーメン箱桁橋で橋長185m、幅員11・5mとしている。
下部工は逆T式橋台2基、壁式橋脚1基ずつ、橋台および橋脚基礎工は深礎杭を1基ずつとなる。仮設構造物も大規模となり、経済性や施工性、安全性などを総合的に評価するため、プロポーザル方式により慎重に審査する考え。特定および契約は3月中旬ごろを目標としている。
参加条件には、PC橋梁詳細設計実績のある企業および管理技術者の実績などを条件とする。
審査委員会は桐生土木事務所長を審査委員長とし、道路整備課および桐生土木事務所の担当職員をメンバーとする。
詳細設計業務で上部工の架設計画、施工計画、仮設土留め工や仮桟橋、工事用道路などの仮設計画を行う。
橋梁設計に関連する地質調査業務および測量業務については、別途、年明けごろに委託する予定となっている。
みどり市内を南北に貫く国道122号のうち、下神梅地内から大間々町桐原地内の上桐原交差点までの約1600m区間は通称「七曲がり」と呼ばれている。事業は7カ所の急カーブが連続する難所を改善するものとなる。渡良瀬川と急峻な崖に挟まれており、連続雨量150oで通行止めとなる規制区間。落石の危険性もあることから、安全性の確保や移動時間短縮を目的に渡良瀬川左岸側に新たな道路を計画した。
塩原工区は下神梅バス停付近を起点とし、旧福岡西小学校(塩原363)の西側を通り、渡良瀬川を渡る福岡大橋の北詰にある県道根利八木原大間々線と小平塩原線の交差点を終点としている。整備延長は1440mで一部区間は根利八木原大間々線を活用する。地域住民と協議の上、すでにルートは決定しており、農地の分断を極力避ける線形となる。
道路詳細設計業務は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。幅員は全幅10・5m。幅員構成は車道部6・5m、路肩1・5m、片側歩道2・5m。起点となる交差点に信号機や横断歩道の設置も予定する。歩道は下り線側に設置する計画となっている。
道路整備後の現道は民家へのアクセス路となる区間を除き、通行止めとする方針。