ポリテクセンター福井(越前市行松町)は、職業訓練の一層の充実を通し、人材不足など地域産業のニーズに応えたいとしている。
22日、報道機関に対して、メディアツアーと銘打ち、センター内を案内し紹介した。
機械・電気・居住の各訓練コースは、生産現場に即した実習機材を揃えて対応。
各教室においては、技術の習得へ、課題に真剣に向き合う受講生たちと、指導に当たるスタッフ一人ひとりの情熱も伝えた。
この中で、福井県電気工事工業組合(前田豊次理事長)と協力し、今年度から毎月2回、企業説明会を開く、新しい試みを披露した。
ちなみに、担当スタッフの廣川雅也さんは、論文でこの説明会を取り上げ、厚生労働大臣賞の特選に輝いている。中村公俊所長は開会挨拶で、職業訓練上のMVPと称えた。
受講生との意見交換も行った。現役生(男性)は、「実践的で、学んだ技術には確信を得ている」と笑顔をみせた。また、ナカニシビジョン(福井市)に就職した修了生(女性)は、「ポリテクでは基礎から、腰を据えて、教えて頂きました」と感謝した。同社の総務・人事担当者も出席し、「働く意欲がとても高い」と、今後の活躍に期待を寄せた。
なお、今企画は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構福井支部、福井職業能力開発促進センター(ポリテクセンター福井)が、福井労働局と連携して開催した。
離職者訓練(ハロートレーニング)に対する理解を深めることが目的。自分一人では、実現困難なハードルを乗り越えるため、職業に必要な知識や技能、技術の習得、キャリア形成のサポートを強化するとしている。
訓練コース
■CAD・機械科
■CAD・NC技術科
■生産実務サポート科
■CAD・ものづくりサポート科
■電気設備技術科
■ビル管理技術科
訓練の特徴
・地域の人材ニーズなどに応じた訓練コースを設定
・早期再就職に必要な技能・技術、関連知識を習得
・実習機材は現場で使用しているものを使用