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滋賀産業新聞
2021/11/25

【滋賀】大津市企業局 大津終末処理場の再構築

 大津市企業局は、大津終末処理場(同市由美浜地内)の「処理場再構築」を計画。工事を日本下水道事業団(JS)で実施する。このほど第1汚泥処理棟解体工事と、仮設水処理施設建設工事について、JSに委託済みで、JSでは「DB(デザインビルド)方式+性能評価」方式で事業を行う。
 今後のスケジュールは、22年度より第1汚泥処理棟解体工事に着手し、仮設水処理施設建設工事については、22年度からアドバイザリー業務を経て、22年度半ばにも入札公告、22年度後半に開札へと運ぶ考え。そのあと詳細設計を23年度、24年度からの工事着手を予定。
 工事費については、22年度施工予定の第1汚泥処理棟解体は、22年度当初予算に要求し、仮設水処理施設建設工事も22年度に債務負担行為で予算要求する。
 そのほかに、U系反応槽・終沈増強工事も計画しており、24年度から設計、翌年度となる25年度からの2ヵ年で施工する。
 処理場再構築計画は、第0期から第6期まであり、第1汚泥処理棟撤去(第0期工事)から、U系水処理施設撤去(第6期工事)の事業期間は、約31年となる見込みで、概算事業費は約300億円を予定。
 全体スケジュールについては、第0期工事(22年度)が第1汚泥処理棟を解体。第1期工事(23〜28年度)で解体跡地に仮設MBR施設を建設・既設U系水処理施設を増強。第2期工事@(29〜32年度)は既設T系水処理施設を解体、第2期工事A(33〜37年度)は解体跡地に新最初沈殿池・新T系水処理施設・新2―1系水処理施設(躯体のみ)を建設。第3期工事(38〜40年度)は、新2―1系水処理施設を建設し、仮設MBR施設を解体、第4期工事(41〜45年度)は新2―2計水処理施設建設。第5期工事(46〜50年度)は新3系水処理施設を建設、そして第6期工事(51〜52年度)で既設U系水処理施設を解体する。
 同計画では、現状、処理場の用地が狭隘であるうえ、既存施設を運用しながら水処理施設の再構築を進める必要があるため、企業局内に「水処理施設再構築連絡協議会」を発足し、水処理方式については「凝集剤添加循環式硝化脱窒型膜分離活性汚泥法(MBR)」を決定した水処理方式を踏まえ、施設の配置計画、再構築期間内の水処理能力確保等を考慮し、円滑な施工手順や仮設計画を検討し、将来の人口減少等による、流入量減少に対応可能な、段階的な再構築計画を策定している。

提供:滋賀産業新聞