県土木施工管理技士会(井中紳二会長)の「第32回建設技術発表会」が19日開かれ、2021年度に国・県の優良工事を受賞した技術者らが事例発表した。
倉吉シティホテル(倉吉市山根)で開かれた発表会には、来賓に国交省鳥取の山田晋吾総括保全対策官や国交省倉吉の丸下淳一副所長らを迎え、会員など約50人が出席。井中会長は「社会資本の整備という我々の使命はいつの時代も変わらず、そのことは技術発表の中でも、景観配慮、新技術、補修というキーワードで表現されているのでこれからの参考にしてもらいたい」とあいさつし、今年度国・県の優良工事に輝いた技術者42人を表彰した。
その後の技術発表では、シモモトの加納健司氏が国土交通省中国地方整備局長表彰を受賞した「日野川立岩地区外河道整備工事」について発表。当初、間地ブロック張施工の予定だったが、石工不足により大型ブロック張への変更で対応したことや、根固めブロックへの直接施工だったため、均しコンクリート打設で型枠設置カ所を平坦化したことなどを説明した。
このほか、中一建設の田村英正氏が「ICT活用施工」と題して、県優良建設工事に選ばれた「杉ヶ谷川通常砂防工事(交付金)(国補正)」について説明。工事関係者への明確な現場説明のため、3次元設計を利用しスマートフォンアプリで情報共有したことを解説。田村氏は「ICTを活用し、より正確な施工と人員の削減ができた。LightICTなどもどんどん普及してほしい」と今後に期待を込めた。
日刊建設工業新聞