県土整備部は「11月補正」に盛り込むゼロ県債(債務負担行為)20億円を19日までに固めた。月末に開会予定の11月定例会に提出し、年明けから年度末にかけて発注する。
翌年度予算を先食いするゼロ県債は当初、前年度と同規模の35億円を要求する方針だったが、政府の経済支援対策による大型補正の動きがあり規模を縮小した。
一般公共は防災・安全交付金など8億7200万円、単県公共は河川の予防保全や砂防維持修繕などに11億4600万円。
県道改良は鳥取河原用瀬線(嶋〜野坂工区)など3億4600万円、災害防除は倉吉江府溝口線一の沢対策などに1億円を前倒し。交通安全では倉吉青谷線改良(方地工区)などに8000万円を充てる。
河川では大水落川(米子市河崎)ほかの護岸改修に1億0500万円、サンドリサイクル事業は塩見川(鳥取市福部町岩戸)などの浚渫や養浜、深浅測量に1億5200万円を投入する。
単県急傾斜地崩壊対策は松河原地区(大山町)など4億0400万円、砂防新規事業化調整費は葵谷川(倉吉市)などの予備設計に3600万円を確保する。
また、漁港と港湾維持管理費は、淀江漁港や鳥取港などの浚渫に2億3200万円を手当てした。
「11月補正」9100万円
西浜航路浚渫
県土整備部は土木公共事業の「11月補正」9100万円をまとめた。鳥取港の西浜航路を浚渫する。土砂で埋塞を繰り返す千代航路に替えて、西浜航路を緊急航路として活用する。昨年の11月補正でも浚渫しており、さらに航路南側に範囲を広げて浚渫。安定した船舶の航行につなげる。浚渫土量は1万8200立方b。補正後2月〜3月にかけて発注し、春先に着工する。
日刊建設工業新聞