花角英世新潟県知事、滝沢亮三条市長、小林豊彦弥彦村長は17日、北陸地方整備局らが整備を進める国道289号八十里越道路を現地視察した。
新潟県と福島県会津地域との大きな観光周遊ルートの形成等が期待される本道路の今後5カ年程度での開通を見据え、実施したもの。
一行はまず、「3号橋梁〜5号トンネル間」を訪問。長岡国道事務所の担当者から八十里越の歴史と事業着手までの経緯、通行不能区間の解消や地域間交流・連携、救命救急体制の向上といった整備完了によるメリットなどについてレクチャーを受けた。
次に「7号橋梁〜8号トンネル間」へ移動。工事事務所前のスペースを将来的に除雪車転回場や一般向けの駐車場とする計画や、古道八十里越の位置と現場との高低差などの説明を受けた。
花角知事は施工延長約11・8キロの約9割がトンネルや橋梁などの構造物であることに触れ、「今回初めて現場を見たが、改めて大変な工事だったと分かった。皆さんの大変な努力のおかげだ」と関係者らに敬意を表した。さらに、「新潟と福島の両県民が待ち望んでいる。可能な限り早く完成させて頂きたいという思いを強くした」と感想を述べた。
また、滝沢市長は「広域観光の面でも、太平洋の玄関口となる八十里越の開通を機にさらに力を入れていきたい」と意気込み、小林村長も「289号の弥彦村への延伸と新しい観光開発に加わらせて頂きたいとの思いもあって参加した。大変勉強になった」と大きな期待を寄せた。