県東近江土木事務所は、『道路整備アクションプログラム2018』で前期(18〜22年度)の事業着手と位置付けている延長約4・9qのバイパスを整備する「国道307号平柳工区」について、今年度、道路予備修正設計(A)業務1・7q及び2ヵ所の平面交差点予備設計などを発注し進めている。担当は八千代エンジニヤリング且賀事務所(大津市)。
同事業は、04年(平成16年)から07年に住民参加型でルート検討を行ない決定したもので、ようやく事業実施段階への扉が開いたものだが、早期に全線の道路予備設計(A)を固め、国庫補助対象事業として事業着手(路線測量)に繋げたい考え。しかし、その後も道路予備設計(B)・橋梁予備設計→道路詳細設計・橋梁詳細設計→用地測量→用地買収など、必要な業務が待ち構えており、着工への道のりはまだ遠い。
同事業が計画されている国道307号の東近江市平柳町(起点)から同市池之庄(終点)の区間(L約4・9q)の現道は、沿道集落(平柳町、湯屋町、中里町、北花沢町、南花沢町)内を通過しているため十分な車道幅と歩道の確保が困難で、狭い箇所では大型車同士のすれ違いが家屋すれすれで緊張を要し、家屋を傷つけることも起こりうる状況。
このため、検討され決定したバイパスルートは、宇曽川を渡って平柳町集落に入る手前で山側(祇園町側)にルートをとり、平柳古墳群の脇を通過して平柳町から南花沢町まで、ほぼ307号と並行する形で田園地帯の中を2車線の道路が整備されている東近江市道柳立南花沢線を、できるだけ活用する法線を決定している。
バイパス道路の道路規格は第3種2級、設計速度は60q/h、2車線(片側1車線)歩道有り、計画交通量は約9263台/日。平面交差点予備設計の箇所は、平柳町(起点部)の現道取付箇所、祇園町の市道国道307号祇園線交差箇所、クランク状になっている市道柳立南花沢線を直線状に繋ぐ箇所、中里町の県道中里山上日野線との交差箇所、池之庄町の現道取付箇所(県道百済寺甲上岸本線との交差部を含む)―の計5ヵ所となっている。
提供:滋賀産業新聞