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北陸工業新聞社
2021/11/18

【新潟】16億8100万円、26年度完了/岩船東部地区林道開設事業/県農林水産部

 新潟県農林水産部林政課は、岩船東部地区林道開設事業について、2021年度以降に16億8100万円を投じ、2026年度の完了を予定していく。
 岩船地域東部の大平山裾野に広がるスギ人工林が多く分布する里山地帯を通過する基幹的な林道として、旧朝日村笹平地内から関川村大字宮前地内を結ぶ。利用区域は2735ヘクタール、このうち人工林が1432ヘクタールで人工林率は52%。赤沢工区と宮前工区において掘削時に軟弱、脆弱(ぜいじゃく)な土質が現れ、路床の入れ替えおよび法枠工による法面保護の対策等が必要であり、不測の工程が発生。また、用地の同意取得が難航したため、一部工区の工事が未着手となっている。現在、計画法線の変更を予定し、21年度に測量設計を実施しており、土地所有者の同意が得られ次第、5工区から6工区体制への工区増により早期完了を目指す。
 計画によると、林道開設L=21・9キロ、W=4・0メートル、舗装工L=21・9キロのうち、残事業がL=14・5キロ、W=4・0メートル、舗装工L=15・4キロとなっている。整備効果としては、高性能林業機械や木材運搬用トラックがアクセス可能となり、森林整備(間伐47ヘクタール)および木材生産が低コスト化されるとともに、木材の増産や安定供給が促進される。利用区域内には水源かん養保安林611ヘクタールのほか、山辺里地区簡易水道(210戸)の重要な水源地であり、適切な森林整備が求められているという。16年度に着手し、総事業費30億円に対する進ちょく率は44・0%。

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