谷本正憲知事(76)=7期=は17日、県庁特別会議室で記者会見を開き、「4年ごとに選挙という形で県民の皆さんの審判を仰いできたが、今回(8期目)の出馬を熟慮するにあたり、これまで取り組んできた一つ一つを振り返り、私なりに評価し、これからの石川県の進むべき道を総括する中で、ここは一つの区切り、手締め時、節目ではないかとの考えに至った」と述べ、来年3月26日の任期満了に伴う次期知事選に立候補せず、今期限りで退任する意向を表明した。
谷本知事は県議会9月定例会で、知事選への思いについては「当分の間は新型コロナウイルス対策に専念をし、これらに一定のメドがついた然るべき時に何らか方法で改めて答える」と語っていた。会見の中で、谷本知事は「これからは新たな発想で、本県が手にした様々なツールを有効に活用し、また足らざるを補って石川県をまさに、名実ともに日本海側のトップランナーとしての地位を不動のものにしてほしい。そういった意味では県政の舵取り役を次の方に担って頂きたい」との思いも述べた。一方で、健康には全く問題はなく、気力も充実しているとした上で「これまでと同様のスタンスで、手を抜くことなく、残された石川県知事としての任期を全うする」と強調した。
来春の県知事選には現時点で、自民党前衆院議員の馳浩氏(60)が出馬の意向を示している。