極東開発工業(兵庫県西宮市甲子園口6ノ1ノ45)は、名古屋工場を含む「主力工場の強化」を計画している。11月17日に発表した設備投資計画では、今後3年間に総額約300億円の設備投資を計画。このうち、主力工場の用地拡張、新工場棟建設などに約115億円を充てるとした。
同社が主力工場として挙げたのは、名古屋工場(愛知県小牧市)の他、横浜工場(神奈川県大和市)、三木工場(兵庫県三木市)、福岡工場(福岡県飯塚市)など。同社は本紙の取材に対して、各工場の具体的な投資内容を明らかにしなかったものの、「場内施設を効率的な配置とすることや、最新鋭の設備の導入、省人化などを図っていく」と回答。また、9月16日に発表した横浜工場の中型リヤダンプトラックボディーラインの自動化を例に挙げ、「生産能力向上のための技術を水平展開していきたい」とした。
名古屋工場では、テールゲートリフターのキット設計・製造や、タンクローリー、粉粒体運搬車の製造などを行っている。組立工場や製缶工場、塗装工場などの複数棟で構成し、延べ面積は4万5545平方b、敷地面積は10万9611平方b。2018年には、老朽化していたパワーゲートセンターを新設している。所在地は愛知県小牧市東田中字松本1375。
「主力工場の強化」以外では、「直営サービス工場増強」に約20億円、「海外事業の強化」に約30億円、「グループ全体の研究開発強化」に約40億円、「ESG・SDGs対応 BCP対策」に約95億円を投資するとしている。
提供:建通新聞社