新たな県総合体育館整備の候補地を審議する基本構想検討委員会が16日、鹿児島市のホテル自治会館で開かれた=写真=。対象地は同市内のおおむね1万5000u以上の未利用地で県有地4カ所、市有地1カ所を選定し了承。絞り込みを行う際の評価基準で議論を交わした。今後、きょう17日の現地視察等を経て今月末に開催する次回委員会で決定を目指す。
候補地は、鹿児島市内にある県農業試験場跡地(3街区・5万4399u)、ドルフィンポート跡地(3万855u)、鴨池ニュータウン9・10号街区(2街区・2万9977u)、住吉町15番街区(2万4800u)、市脇田処理場等跡地(1万5418u)の5カ所で国有地と民有地では対象となる土地はなかった。
また、これまで検討対象としていた経緯がある「県工業試験場跡地」と「県庁東側の土地」は、隣接地所有者の譲渡意向がないことから、県有地だけでは必要な面積が確保できないためリストから外した。
評価基準については、@交通利便性A宿泊施設の集積B商業施設の集積C経済波及効果D施設の収益性E敷地面積の確保−など12項目を提案。項目ごとに4段階で評価を実施して各候補地を比較する。
委員からは「評価基準は敷地面積、交通の利便性、周辺住宅への影響については重点配分や欠格条項も必要では」「コンベンション機能の評価も」「本港区エリアの候補地について、サッカースタジアム等の関連性を念頭に置いて候補地を検討する必要がある」との意見があった。
なお、施設規模はメインアリーナがバスケ4面(フロア面積3726u以上)、サブアリーナはバスケ2面(同1564u以上)、柔剣道場は柔道2面、剣道2面の計4面(同841u)、弓道場は近的12人立と遠的6人立。観客数は最大で固定席と可動席で8000席程度を見込む。