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西日本建設新聞社
2021/11/17

【熊本】人吉市に災害公営住宅120戸 来夏に本体着工

 人吉市は、昨年7月の豪雨災害で住宅を失った被災者への災害公営住宅として120戸の整備を予定している。15日に実施した住民説明会で明らかにした。建設予定地は、同市相良町のシルバー人材センターおよび人吉球磨能力開発センターがある市有地約1万平方b。来年4月以降に両センターの建物を解体し、夏頃に本体着工、2024年1月の入居を目指す。整備は買取型とする方針で、階数や棟数については今後決めていく。
 建物は、RC造のエレベーター付集合住宅型。参考間取りとして@単身世帯用1LDK(延床面積約40平方b)A1〜2人世帯用2LDK(約55平方b)B3〜5人世帯用2LDK(約60平方b)C5人以上世帯用3LDK(約70平方b)―の4タイプを示した。
 このほか、市内13カ所に整備している建設型応急住宅(木造仮設住宅)380戸についても、一部を県から譲り受け、被災者向け住宅として利活用する計画を明らかにした。実施にあたっては、新設する災害公営住宅より低い家賃、ペット飼育ができる団地などを検討し、利活用する団地や戸数を決定する。
 説明会の冒頭、建設部の瀬上雅暁部長は「災害公営住宅の具体的な入居時期、要件、家賃などを示したい。生活再建への参考にして頂ければ」と呼び掛けるとともに、「被災者の方一人ひとりの住まいが再建できるよう、建設型応急住宅の活用などを含め、最後まで全力を尽くす」と力を込めた。
 市では、災害公営住宅の建設に伴い解体する両施設について、西日本建設測地社(シルバー人材センター)とアトリエk+(能力開発センター)に設計業務を委託し、準備を進めている。

提供:西日本建設新聞社
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