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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/11/15

【群馬】県林政課が森林計画の案を示す

県林政課は、2022年度から10年間を期間とする利根下流森林計画の原案を示した。全国森林計画の変更に合わせ、林道などの開設計画を変更したほか、持続的伐採可能量を導入した計画を新たに樹立する。開設路線は事業の優先順位により再選定を実施。桐生市内の梅田小平線や前橋市内の大穴支線など計12路線、13qで計画している。拡張を実施する路線は桐生市の赤城東麓線など103路線、76・6qが対象となる。
新計画は12月に行われる審議会などを経て樹立となる見通し。林道開設の見直しと持続的伐採可能量以外にも、木材搬出について、粗雑な集材路の整備を防ぐため災害防止の観点を踏まえた方法をとるように促す指針や再造林を促すための効率的な施業が可能な森林区域設定をするような指針などを設定。市町村が定める森林計画において具体的な方策を定めることとなる。
国が定めた全国森林計画は、全国の開設路線計画延長を前計画の6万2400qから1万2300qに変更した。群馬県が位置する利根川流域は、他県も含めて2100qから200qとなっている。県の森林計画も国計画に合わせて開設路線の見直しを実施。現行計画の119路線から事業が継続している路線や新規に整備が必要な路線といった優先順位により13路線に絞り込んでいる。
開設路線は、渋川森林事務所管内で◇渋川市内=2路線2q◇前橋市内=2路線3q−の計4路線が対象。渋川市内の2路線は26年度までの実施を目指す。
桐生森林事務所は◇桐生市内=4路線3・8q◇みどり市=4路線4・2q−の8路線。いずれも26年度までの計画となっている。
拡幅や舗装などを行う拡張路線については、事業進捗などに合わせて計画見直しを行い、2事務所を合わせて103路線76・6q。
渋川森林事務所管内は現行計画の70路線41・1qから◇渋川市=26路線10・4q◇榛東村=1路線0・2q◇吉岡町=2路線0・2q◇前橋市=16路線6・1q−の計46路線、16・9qとしている。
桐生森林事務所は◇桐生市=26路線21・9q◇みどり市=31路線37・8q−の57路線、59・7q。現行計画は57路線60・9qとなっている。
持続的伐採可能量は、伐採後の再造林が行われていないことを受け、10%ごとの再造林率に合わせた伐採量を設定。最大の100%で31万8000立方m、最低値は10%で3万2000立方mとしている。