米子市は10日、持続可能な公共下水道事業の運営を継続していくため、地方共同法人日本下水道事業団(森岡泰裕理事長)とパートナーシップ協定を締結した。締結式には、伊木隆司市長、下関浩次市下水道部長、森岡理事長、丸山徳義同事業団中国四国総合事務所長が出席した。
市の公共下水道は1969年に事業着手してから50年以上が経過。保有施設全体の老朽化のほか、市技術職員の確保や育成が困難な状況になっている。市は下水道事業全体を最適化し、持続可能な事業運営を継続していくため、主に5つの課題▽処理場などの老朽化▽SDGs達成に向けた取り組み▽維持管理体制の構築▽広域化・共同化の推進▽生活排水対策の向上―に対応する必要があるとし、下水道事業に対し多くの知見、技術力を持つ同団体とパートナーシップ協定を締結することとした。
伊木市長は「後世に引き継ぐためにも日本下水道事業団からのアドバイスのもと、より適正な公共下水道事業の運営に努めたい」と述べた。
日刊建設工業新聞