高知県は、高知工科大学が設置を目指す新学群「データ&イノベーション学群」についての在り方を検討する第1回会合を高知市内で開いた。大学側は永国寺キャンパス敷地内を最適な設置場所とし、最大で6階建て、建設費約25億円を想定していることを明らかにした。
大学の説明によると、新学群には開設時の入学定員を60人と想定しており、合わせて15人程度の教員を充てる。企業と教員、高校生と新学群の学生との交流スペースや、実際の社会・企業の課題を題材にデータを使いグループで取り組むオープンなフロア、研究室、教員室などを必要な機能として掲げており、今後の検討会での議論を踏まえ、整備費用にランニングコストを加味しながら必要な施設規模と財源を検討していく方針を示した。
新学群では、AI(人工知能)やデータサイエンスなどの次世代ICT技術を使いこなし、さまざまな分野で得た的確な知見・データを、新たな価値として創造することができる人材の育成を目指す。システム寄りの「AI・データサイエンス専攻」とビジネス寄りの「デジタルイノベーション専攻」からなるカリキュラム案も示した。
検討会は、新学群設置の必要性や期待される効果、事業規模や財源などの審議を目的として設置。県、工科大、教育関係者、民間から構成する9人の委員で構成し、IoP推進機構の武市智行理事長が委員長を務める。
提供:建通新聞社