滋賀県は、大津市茶が崎にある「びわこモーターボート競走場」の旧スタンドについて、跡地等活用に向けた基礎調査業務をこのほど、JTB滋賀支店(大津市)に委託した。今後のスケジュールは、22年3月末をメドに内容を取りまとめ、競走場やその付帯施設に来場する客層の拡大を図るため、誘客が見込めるターゲット層の調査、分析を行う。また、必要な施設機能や広報戦略等について調査、検討し、22年度に取り壊しを予定している競走場の旧第3スタンド跡地の有効活用を図っていく。
なお、計画している解体工事については、21年度内にも設計業務を取りまとめ、22年12月頃からの工事着手を目指す考えで、24年3月末をメドに解体工事の完了へと進めていく。
解体工事に取り掛かる建物の概要は、旧第3スタンド(RC造4階建、延4510平方b)、旧本部管理棟(RC造3階建、延1760平方b)、第2管理棟(S造2階建、延290平方b)、第6投票所(通路部分含む・S造平屋建、295平方b)、各工事に伴う電気設備・機械設備工事。また、警備員詰所増築工事、S造平屋建、約100平方bに着手する。
県では、大津市が計画している中消防署について、移転先の対象となっているびわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)は、面積1万2804・72平方bのなかの約2600平方bで、びわこ競艇場の駐車場が満車時の対応策として、旧第3スタンド、管理棟等を解体して駐車台数の確保することから、今回、工事に着手していく。モーターボートのグレードレース開催時など満車が予想される場合は、▽大津市役所北側業務用駐車場を一定期間無償で借用、▽旧第3スタンド、管理棟等の解体跡地の活用、▽バスターミナル、タクシー乗り場等の一部駐車場化―で対応を図っていく考え。
なお、びわこモーターボート競走場の旧スタンド解体設計は片淵建築事務所(甲賀市)が担当している。
提供:滋賀産業新聞