県県土整備部営繕課は「(仮称)印旛児童相談所建築工事」と「(仮称)東葛飾児童相談所建築工事」の基本設計を、昭和設計(大阪府大阪市北区豊崎4―12―10)に委託することを決めた。印旛郡市と松戸市・鎌ケ谷市を管轄する児童相談所の新設に向けた基本設計を実施する。履行期限は2022年7月8日まで。21〜22年度に基本設計、22〜23年度には実施設計を行い、24〜25年度の2か年で建設。26年度の開設を目指す。総工事費には、それぞれ約30億円(消費税込み)を見込む。
建物は、印旛児童相談所がRC造2階建て延べ約4900u、また東葛飾児童相談所はRC造2階建て延べ約4700u。一時保護定員は各34人。
印旛児童相談所は10日、東葛飾児童相談所は4日にそれぞれ簡易公募型指名競争入札を開札。印旛児童相談所は予定価格3248万9000円(消費税抜き)に対し2487万円(同)、また東葛飾児童相談所は予定価格3277万6000円(同)に対し2517万円(同)で同社が落札した。入札参加者は各9者だった。
印旛児童相談所の建設場所は印西市牧の原地先の約7400u内。用地については県企業局が所有しており、整備着手までに取得する。用途地域は第2種住居地域(建蔽率60%、容積率200%)。
東葛飾児童相談所の建設場所は、松戸市高塚新田地先の約7000u内。用地は松戸市が所有し、賃借または取得する予定。用途地域は市街化調整区域(建蔽率50%、容積率100%)。
両施設は、児童虐待対応件数および一時保護児童数の増加に伴い、一時保護所の定員超過状況の改善と管轄規模の適正化に向け、印旛郡市と松戸市・鎌ケ谷市を管轄する児童相談所を新設するもの。
印旛児童相談所は、中央児童相談所が所管している管轄区域を分割し、新たに成田市、佐倉市、四街道市、八街市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、栄町を所管する児童相談所として整備。
東葛飾児童相談所は、市川児童相談所および柏児童相談所が所管している管轄区域を分割し、新たに松戸市および鎌ケ谷市を所管する児童相談所として整備する。
なお、入札参加者は印旛、東葛とも同様で、昭和設計、千都建築設計事務所、カトウ建築事務所、山田綜合設計、共同設計、イデア建築設計事務所、桑田建築設計事務所、豊建築事務所、田中建築事務所。