福井県測量設計業協会(中西誠一郎会長)は5日、「測量の日」関連事業として、国土地理院北陸地方測量部と協力し、福井市宝永小学校で「地図教室」を開催した。地図記号や地図の読み方を学習したり、最新の測量機器に触れ、操作することで、身近にある地図や測量に関心を持ってもらうのが狙い。
この日は宝永小の6年生42人が参加。冒頭、測量設計業協会の毛利茂則副会長、北陸地方測量部の堤隆司測量課長が挨拶し、まず1時間目は多目的ホールで地図の読み方などを学習した。
授業では北陸地方測量部の上村海人さんが講師を担当。クイズも織り交ぜながら、国土地理院の業務をはじめ、方位記号やスケールバー、地図記号など、地図の読み方を分かりやすく解説。工場を表す記号が廃止されたことを紹介すると、参加した児童らからは驚きの声が上がった。
引き続き2時間目はグラウンドに出て、協会員のサポートを受けながら実際に測量作業を体験。段ボールの三角定規を活用して木の高さを計測したほか、歩幅で距離を測るなど、児童らは楽しみながら測量についての理解を深めた。体験を終えた藤井晴人さんは「木の高さを測るのは、少しでもズレると数値が変わってしまうので難しかった」と話していた。
なお、19日には福井市清水東小学校でも開催が予定されている。