愛媛県道路メンテナンス会議(会長・中屋正浩松山河川国道事務所長)の2021年度初会合が、10月28日に開かれ=写真、19年度から2巡目に入った道路橋梁など道路施設の点検結果などを報告した。20年度に県内では、国が201橋(全908橋)、NXCO西日本が50橋(全409橋)、JB四国が11橋(全47橋)、県が844橋(2662橋)、市町が2316橋(全8993橋)の計3422橋(全1万3019橋)を点検。W判定を受けた橋梁はなかったものの、国で16橋、県で78橋、市町で280橋の計378橋がV判定を受けた。事務局はこれら橋梁について、5年後の次回点検までに措置を講ずるよう求めた。
道路施設の2巡目の点検計画(19〜23年度)についても確認した。道路橋について、21年度は国が174橋、NEXCO西日本が97橋、JB四国が10橋、県が502橋、市町が2058橋の点検を予定し、22年度は国が187橋、NEXCO西日本が134橋、JB四国が4橋、県が545橋、市町が1858橋、23年度は国が196橋、NEXCO西日本が83橋、JB四国が13橋、県が489橋、市町が1479橋を点検する。比較的管理施設数の少ないトンネルや道路付属物などの点検計画についても示され、事務局は点検数をできるだけ平準化するよう求め、計画的な点検を行うよう促した。
1巡目で措置を講ずべきV判定と診断された施設の措置状況などの情報も共有した。道路橋で21年8月末までに修繕などの措置に着手した割合は、国・高速道路会社が100%で、県が98%、市町が45%となり、全国と同様、市町の進捗が課題となっていることが浮き彫りとなった。
インフラ長寿命化計画に基づく個別施設計画は、県内21団体全てで策定済みだが、修繕の時期や内容を橋梁ごとに示していない計画となっている1団体、計画の策定後に点検結果を反映するなど計画の更新を行っていない5団体があるとした。
提供:建通新聞社