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建通新聞社四国
2021/11/07

【徳島】徳島河川 大歩危トンネルの設計修正へ

 国土交通省徳島河川国道事務所は、国道32号改築防災(大歩危工区)として三好市山城町に大歩危トンネル(仮称)の建設を計画している。重要物流道路として2021〜22年度にトンネル修正設計を進めるため、業務委託先選定に向けた簡易公募型プロポーザルを公告しており、当初計画の断面を変更する。技術提案書を11月9日まで受け付け、委託先を決めた後、22年7月29日までの期間で作業を進める。
 32号改築防災(大歩危工区)の事業化区間は延長2・5`(三好市山城町西宇〜上名)。大規模災害や異常気象時に、土砂崩れや積雪の影響のない安全なルートを確保するため、同区間内に新たにトンネルを建設する。
 業務内容は、主にトンネルの起点側線形変更と断面変更。トンネルの当初断面は全幅7・5b(車道3b×2車線、路側0・75b×2)で計画していたが、重要物流道路として、主に内空断面の高さを高くする予定。トンネル延長は地元協議を経て確定する。20年3月末時点の用地進捗率は約54%。
 大歩危工区は1993年に山腹崩壊が発生して約1カ月間全面通行止め、2004年の台風10号で法面崩壊して2日間全面通行止めとなった経緯がある。現在も、異常気象時に通行が規制される区間でもある。
 重要物流道路は、平時〜災害時に安定的な輸送を確保する物流上重要な道路輸送網として国土交通大臣が指定した路線。
提供:建通新聞社