日本工業経済新聞社(群馬)
2021/11/05
【群馬】県沼田土木は国道120号大原交差点の改良 近く延長140mを公告
県沼田土木事務所は、沼田市利根町大原地内にある国道120号の大原交差点で改良事業を進めており、近く条件付き一般競争入札で改良工事を公告する。対象となるのは交差点部から西側140mの区間。交差点付近を改良することにより、歩行者や車両の安全で快適な通行空間を確保する。事業全体の設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。
国道120号と市道大原老神線および市道大原中央線が交わる大原交差点は、見通しが悪く歩行者や自転車などの通行が危険な状態となっている。また、国道に右折レーンが設置していないため、観光シーズンになると老神温泉方面へのアクセス道路となる市道大原老神線に向かう右折車両が直進車両の通行の妨げとなり、たびたび渋滞が発生している。そのため、地元住民や旅館関係者などから交差点改良が求められていた。
交差点部および前後の路線に右折車線と歩道を設置することで、歩行者や車両の安全で快適な通行空間を確保する。2017年から事業に着手しており、23年度の完了を目指し整備を進めている。
全体計画は、交差点を含む道路改良を延長360mで行うとしている。右折レーンを沼田市街地側および片品村側の両方に配置するため、6・5mある現在の車道幅に3mの右折車線を加えて合計9・5mに広げる。また、幅員2・5mの歩道を片側に整備。合わせて、車道と歩道の間に管渠型側溝を埋設し、その上に境界ブロックを設置する。
近く発注となるのは、交差点部から沼田市街地に向かう140mの区間。車道部と歩道部の路盤工を行う。車道部は片側の幅員に3・25mを確保。また、交差点部に配置する右折レーンに接続するため、交差点付近の道路中央部分にはゼブラゾーンを設ける。加えて、外側線および中央線のライン工も施す。
現在、萬屋建設(沼田市)の担当で交差点部の改良工事を行っており、今回の発注により交差点から沼田市街地側の道路整備を概成する見込みとなっている。
残る片品村側の道路改良は、22年度以降に本格着手する考え。