県が22年度計画策定、178カ所対象 変動予測調査、各市町が実施を検討 県は、「防災・安全交付金」を活用。大規模盛土造成地の耐震化に向け、2022年度に計画策定を目指す。23年度から25年度までの間、一部で変動予測調査が行われる予定。計画策定後、該当する市町が調査の実施について検討を行う。計画の対象となる盛土は長崎市と佐世保市を除く178カ所で、県有施設および市町の宅地が含まれている。
県は地域防災計画で、宅地の災害予防対策として災害発生時における危険が予測される地域・地区の調査および基礎的台帳の作成を行うこととしており、宅地の耐震対策のために大規模盛土造成地の変動予測調査(第一次スクリーニング)を行った。
今回策定する計画では、第二次スクリーニング計画を作成。滑動崩落の危険性が高い大規模盛土造成地を把握することで、県有施設および市町の宅地耐震化を推進する。計画策定後は、該当する市町が変動予測調査の実施について検討していく。
大規模盛土造成地にかかる緊急点検の対象は、長崎市と佐世保市を除く178カ所(谷埋個所166カ所・腹付個所12カ所)となっている。このうち、諫早市が33カ所(谷埋個所31カ所・腹付個所2カ所)で最多。以下、長与町31カ所(谷埋個所31カ所)、時津町18カ所(谷埋個所18カ所)、波佐見町15カ所(谷埋個所15カ所)、大村市13カ所(谷埋個所9カ所・腹付個所4カ所)、東彼杵町12カ所(谷埋個所10カ所・腹付個所2カ所)、西海市11カ所(谷埋個所11カ所)、佐々町8カ所(谷埋個所8カ所)、平戸市7カ所(谷埋個所6カ所・腹付個所1カ所)、対馬市7カ所(谷埋個所7カ所)、松浦市6カ所(谷埋個所5カ所・腹付個所1カ所)、南島原市5カ所(谷埋個所5カ所)、雲仙市3カ所(谷埋個所2カ所・腹付個所1カ所)、川棚町3カ所(谷埋個所3カ所)、新上五島町3カ所(谷埋個所3カ所)、島原市2カ所(谷埋個所2カ所)、壱岐市1カ所(腹付個所1カ所)。なお、五島市と小値賀町においては該当がない。
ただし、点検が行われた箇所が危険な盛土を表すものではない。