製菓製パン原料卸売業のホクト商事(名古屋市中村区)の皆川正浩代表取締役社長は2日、石川県庁に谷本正憲知事を訪ね、同社グループの大洋農産加工(金沢市近岡町)による志賀町内での農産物加工場建設と、農業生産(さつま芋ほか)への本格参入を正式表明した。
計画によると、同町西山台1丁目地内の土地約2960平方メートル(町有地)を取得した上で、大洋農産加工の本社工場棟S造平屋建て延べ約660平方メートル、ホクト商事北陸事業部(同市近岡町)の事務所兼倉庫棟S造平屋一部2階建て延べ約280平方メートルを新設。投資額は約2億3000万円。
今月以降、用地造成に着手し、2022年4月にも建屋工事に取り掛かる。同年11月の竣工、12月からの操業開始を予定している。
皆川社長は進出理由として、のと里山海道など交通インフラの充実や、「能登」というブランド価値が高いことなどを進出理由に上げ、「新しい食材開発などで貢献できるよう努力し、地元と共に力を合わせて頑張っていく」と決意を述べ、谷本知事と懇談を行った。
内田裕之ホクト商事常務取締役、小泉勝志賀町長らが同席した。