大阪府と大阪市は11月1日、大阪都市計画局の発足式を開き、局長に就任する角田悟史都市計画局長に吉村洋文大阪府知事、松井一郎大阪市長から訓示が言い渡された。
角田局長は「将来のまちづくりのため、『新しいグランドデザイン』の作成に取り掛かる。夢洲やうめきたなど大規模な広域拠点のまちづくりをさらに進め、府内の戦略拠点や各地のまちづくりも進める。そのためには民間活力が必要となり、民間の旺盛な開発意欲を損ねることがないよう『ワンストップ窓口』をつくる」とあいさつし、「2025年の大阪・関西万博を契機に大きく変化する大阪のさらなる発展のため、府市一体の体制の早期の構築を目指す」と話した。
吉村知事は「うめきたやリニア、大阪城東部地区などさらに重要になってくる大阪のまちづくりに府と市が力を合わせて取り組む。次の世代にバトンタッチするためにも、グランドデザインを示しながら、まちづくりの方向性をまとめる」と府市一体の新組織の役割を強調した。
松井市長は「グランドデザインを示し、日本全国に大阪を認知してもらう。大阪市がこれまで培ってきた能力を生かしながら、府市が一体となって取り組み、大阪の魅力を引き上げたい」と話した。
大阪都市計画局は、大阪の成長や発展を支える大都市のまちづくりを広域的な視点から府市一体で推進するため、大阪府と大阪市が共同で設置。東西二極の一極を担う「副首都・大阪」としてさらに成長・発展していくため、府市それぞれのノウハウ・ポテンシャルを最大限に発揮し、大阪全体のまちづくりを担う。
大阪府から都市整備部都市計画室計画推進課と住宅まちづくり部まちづくり戦略室、大阪市から都市計画局企画振興部、計画部、開発調整部の一部を移管。計画推進室がグランドデザインなどまちづくりの企画、ワンストップ窓口、都市計画決定など、拠点開発室が広域拠点開発(うめきた地区、新大阪駅前地区、大阪城東部地区、夢洲・咲洲地区)の推進
、府内の拠点でのまちづくりの推進に関連する業務を担当する。
提供:建通新聞社