日本工業経済新聞社(群馬)
2021/11/02
【群馬】県東部水道企業団は本所建設向けて検討へ
群馬東部水道企業団は太田本所(太田市浜町11ー28)の建て替え工事を計画しており、年度末までに基本計画をまとめる。基本計画の中で、現庁舎の現状や課題、整備の方法、建設スケジュール、概算事業費などを決定。策定を補助する業務を公告中で、さらに用地測量も指名通知済み。建設場所は現在の本所敷地内を前提にしており、水道庁舎だけでなく、防災拠点として機能を備えることなどを想定する。
既存建物はRC造3階建て、延べ床面積約3000u。敷地面積約4500uとなる。基本計画策定補助業務は策定中の基本計画の内容を精査するほか、案の追加、削除を実施。基本計画内容の図面化などを行う。用地測量業務は5日の開札を予定している。
庁舎整備方法については水道庁舎としての機能面、将来の維持管理コストなどを検討。基本方針を踏まえた◇防災拠点機能◇窓口サービス機能◇ユニバーサルデザイン◇事務・執務機能(車庫・倉庫・会議室等含む)◇福利厚生機能◇防犯セキュリティ機能◇環境負荷低減◇駐車場・駐輪場機能◇その他の機能−を想定している。概算工事費は本体工事・外構工事・解体工事など全体事業費の算出を図る。
同企業団はみどり支所の建設も進めており、建設工事をこのほど公告した。5日に開札を予定している。庁舎棟、給水車庫棟、備蓄倉庫などの建築工事、電気設備工事、機械設備工事、外構工事などを一括して公告。企業団管内(太田市、館林市、みどり市、板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町)に本店、支店、営業所等を持つ建築Aクラスを条件としており、予定価格は2億1873万円。
みどり支所は2023年1〜2月の完成、3月ごろの移転完了を目指す。また、年間のエネルギー消費量をゼロとするネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の導入も行い、整備する。設計業務は石井設計(前橋市)が担当し、地質調査業務はプロファ設計(伊勢崎市)が手掛けた。
太田本所の現在の延べ床面積を考えると、これから整備するみどり支所よりも規模が6倍ほどになるため、延べ床面積などを考慮すると工事費は10億円規模となりそう。みどり支所と同様にZEBを導入するかどうかは検討中としている。