日野町が、「市街化調整区域における地区計画制度の運用基準」を適用して、良好な住宅地を創出する「内池地区地区計画」を決定した。周辺の田園景観や町並みの形成に配慮し、安全な住宅及び共同住宅用地の整備を図るもので、今後、民間事業者が開発手続きを進め、順調に行けば年明け早々にも着工する。
「内池地区地区計画」は、同町内池字大平の一部、面積約1・0fが対象。国道307号から約1・5q、国道477号から約0・5qと利便性の良さと、2q圏内に保育園、幼稚園、小学校、高校、病院と施設が充実した立地条件にあり、周辺の既存集落や新興住宅地「出雲の里」と共に、秩序ある住宅地の形成が図れる。
建築物の整備方針を「田園景観や町並みの形成に配慮し、安全な住宅及び共同住宅の整備を図る」とし、建築物の用途を「住宅、共同住宅など」に制限、敷地面積の最低制限を「200平方b」とする。
町は同地区計画を、『町総合計画』に掲げる町の向かう方向性の一つ「環境、福祉、防災に配慮しながら良好な居住環境が形成されるよう、必要な用地を確保する」という目標に合致。また、『町都市計画マスタープラン』に記載がある「鉄道駅に隣接する地域で、無秩序な市街化が進む恐れのある区域については、市街化調整区域における地区計画制度を活用し、良好な土地利用環境への誘導を図る」との方向性にも合致するとして、全国的な少子化、人口流出が進む中、日野町においても移住・定住による地域の活力回復・活性化は大きなテーマであり、民間企業の力を活用できる本地区計画を設定するとしている。
提供:滋賀産業新聞