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建設経済新聞社
2021/11/02

【京都】肱谷バイパス着工祝う式典開催 新肱谷橋、小渕橋整備へ

 主要地方道綾部宮島線(肱谷バイパス)の着工を祝う会が10月30日、南丹市美山町三埜の橋梁工事現場で開催され、鍬入れや橋梁の完成予想図の除幕式を行った。
 主要地方道綾部宮島線は、国道27号と国道162号を結ぶ路線で緊急輸送道路に指定されており、また南丹市美山町を東西に貫き、大野ダム周辺に位置することから生活や観光道路として重要な道路。周辺道路は、昭和30年代の大野ダム整備に併せて整備されたが、道路の幅が狭く、カーブが多い。
 肱谷地区に至る唯一の道路(橋)の肱谷橋は老朽化が進み、重量制限14tの大型車通行制限、10q/hの速度制限が実施されている。音海橋(昭和34年架設)、大野トンネル(昭和34年建設)も老朽化が進んでおり、地域住民から抜本的な道路整備が望まれていた。
 南丹土木事務所は、由良川を2つの橋梁で渡河し、肱谷地区を通過する肱谷バイパス事業に平成26年度から着手。これまで測量・設計、用地取得並びに本格工事のための準備工事を進めてきた。
 今回、橋梁工事に着手することとなり、肱谷バイパス事業促進協議会の主催で着工を祝う会を開催。来賓として、京都府の西脇隆俊知事、濱田禎建設交通部長や、西村良平南丹市長、片山誠治京都府議会議員らが出席した。
 事業箇所は南丹市美山町小渕〜三埜。延長は1・0q、幅員は6・0m(10・0m)で片側歩道。橋梁2基((仮称)新肱谷橋、(仮称)小渕橋)を整備する。(仮称)新肱谷橋は橋長137m(桁長136・3m)。
 全体事業費は29億円を見込む。