三重県尾鷲建設事務所は、熊野灘臨海公園(城ノ浜地区)のプールの移転とプール・海水浴場総合管理棟の建て替えを計画している。初弾工事として第4四半期にプール造成工事を発注する。
老朽化が進む古瀬川プールを城ノ浜海水浴場に移転し、既設休憩所を総合管理棟に建て替え、一体的なリニューアル工事を行い、集客力の向上を図る。管理棟の設計は県土整備部営繕課が担当している。プール造成が完了した後、2023年度の開業を目指してプール・管理棟整備に取り掛かる。総事業費は約7億円を見込む。建設地は紀北町東長島字城ノ濱3043ノ32。
大人用(面積約220平方b)と子供用(約140平方b)のプールを整備する予定。子供用には遊具を設置する。現在、詳細について中央コンサルタンツ三重事務所(津市)が設計を進めている。造成工事では、県道と整備予定地との段差を解消するため盛土工と擁壁工を行う。高さは3b程度で、盛土量は3000立方b。盛土した外周部に現場打ち擁壁工を行う。延長は100b。工事規模は7000万円以上1億5000万円未満。造成の工期は約6カ月間。
新管理棟は、プールや海水浴客のための総合管理棟としての機能とともに、軽食の提供、休息、海浜イベントの拠点機能を併せ持つ施設として整備する。施設の構造は、県が定める木づかい条例、木材利用方針に基づき木造化する予定だが、海岸の側に建設するという立地の特性上と利用形態を踏まえて一部のみを木造化する。建築設計は山本設計(伊勢市)で進めている。履行期間は2022年3月22日まで。
計画規模は、鉄筋コンクリート一部木造2階建て延べ約550平方b。施設内容は1階が海水浴場利用者用で、2階がプール利用者用の施設として設備を配置する。予定工事費は約3億2000万円。建設工期は270日間。
また、既設休憩所の解体設計をアスカ総合設計(松阪市)が担当した。鉄筋コンクリート造平屋139平方b。解体予定工事費は約900万円(税抜き)。工期は90日間。
旧プールの跡地については地元要望なども踏まえ、高台を整備し避難所として活用する方針。プール槽やウオータースライダーなどの解体については22年度以降に工事する。
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建通新聞社