倉吉市は、倉吉らしい周遊滞在型観光まちづくりを考える会を10月29日に開き、県立美術館(倉吉市駄経寺町)が建設される2025年までの同市打吹地区を中心とした周遊環境整備を協議した。
まちづくりを考える会は、県立美術館から円劇場フィギュアミュージアムの東西約2・5`を「周遊滞在エリア」と位置づけ、県立美術館の開館に合わせてモビリティの導入やモデルコースを設定し、観光客増加や地域経済の活性化、移住定住の促進を目指す。
打吹回廊で行われた会には倉吉市の観光、商工、地域の代表など関係者約20人が参加。まず、観光地モビリティ向上計画策定業務を受託した復建調査設計(広島県)が周遊滞在エリアの現状と課題を説明。今後の予定として、22年度に多様な移動手段に応じたモデルコースの設定と実証実験、23年度に実験結果を踏まえた、看板設置や夜間照明整備、ウォーキングコースの歩道舗装などの環境整備に着手することなどが挙げられた。
同市生活環境部商工観光課は「観光客の増加はもちろんだが、地域住民にも住みやすくなるような環境整備を目指す」と話した。第2回を12月22日に予定している。
日刊建設工業新聞