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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/11/01

【群馬】群馬大学の総合研究棟が公告へ

群馬大学は総合研究棟の建設工事を5日に公告する。前橋市内の荒牧キャンパス(荒牧町4−2)にある10号館(旧社会情報学部棟)に併設する施設となり、同館と各階で接続する。工事発注は建築・電気・機械の3分離とし、いずれも一般競争入札で実施。建物規模はRC造6階建て、延べ床面積3663uとなっている。約15カ月の工期で建設工事を進め、2023年度の供用開始を目指す。
同大学は新たな学部創設により、学生数が増えたことなどを受けて、総合研究棟を建設する。イベントなどで使用する多目的ホールや講義室、研究室などを備える構造となっている。設計は拡大型簡易プロポーザルで選定した長大(東京都中央区)が手掛けた。
建設地は荒牧キャンパスの中心部、総合情報メディアセンター(中央図書館)と10号館の間。10号館に併設する形で、建物を建設し、同館の各階と渡り廊下形式で接続する。10号館は増築を考慮して設計した建物となっており、総合研究棟の建設時も稼働を続ける。
発注は建築・電気・機械の3分離とする。10号館の改修も各工事の内容に盛り込む。公共工事の発注見通しの区分によると、外構部分の施工を含む建築工事が2〜6億円、電気は1〜2億円、機械が2〜6億円の範囲内となっている。
基礎は直接基礎とする。主な外部仕上げとして、屋根はアスファルト防水押えコンクリートを採用。外壁を押出し成形セメント板、建具にはアルミニウム製建具などを用いる。内部仕上げについては、床材をビニール床シートとし、内壁は壁紙張りとする。ロックウール化粧吸音板張りで天井を仕上げる。
建物の1〜2階の一部が吹き抜け構造となり、当該箇所に多目的ホールを設置。2階以上は講義室をメインに、ドライタイプの実験室や、教授などが使用する研究室を配置する。各階に交流の場となるコミュニティースペースを用意する。10号館に備わるエレベーターを利用するため、新施設にはエレベーターを設けない。
5日に公告し、年内に開札を行う。約15カ月の工期を見込んでおり、順調に進めば23年度に供用開始となる。