県東近江土木事務所は、東近江市永源寺地域で進めている「国道421号補助道路整備事業」で、相谷第2トンネル(L約460b)の整備に向け、詳細設計を近く発注する。業務委託期間は、来年(令和4年)12月頃までになる見通し。
相谷第2トンネルは、現在、愛知川の永源寺ダム湖周辺で整備が進められている佐目バイパス工区の下流側(西側)に位置するもので、佐目バイパス工区の竣工目標である2023年度(令和5年度)末を見据え、工事着手時期が検討されるとみられる。
同事業は、国直轄で施工された東近江市と三重県いなべ市を結ぶ「石榑(いしぐれ)トンネル」(延長4157b、2011年〔平成23年〕3月26日開通)から滋賀県側の道路整備を県施行で進めているもので、現在はダム湖に沿って整備が進む。17年度(平成29年度)末までに佐目子谷橋から約1050bの供用を達成し、佐目町集落を迂回するバイパス(約700b)の整備が進む。石榑トンネルの開通により広域的な地域間交流が活発化しており、更なる地域間交流に重要な役割を担い、また、防災上も重要なものとして、県は予算を確保し、一層の整備促進を図って行く考え。
なお、相谷工区では現在、老朽化した新清水谷橋(1968年2月竣工、橋長12・6b、幅7・2b)の架け替え工事が進む。新橋梁は車道2車線に両側歩道の幅員15・3b。構造形式はPC単純プレテンション方式中空床板橋で、橋長は13・2b。橋梁の前後区間で仮橋を含む迂回路を設置して通行を確保し、その後、本線の道路の拡幅(両側に歩道を新設)並びに橋の架け替えを行なっていく。
提供:滋賀産業新聞