トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2021/11/01

【愛知】中電など 田原市に最大級バイオマス発電所

 中部電力(名古屋市東区)など4社は、田原市に国内最大級のバイオマス発電所を建設すると発表した。10月27日、JFEエンジニアリング(東京都千代田区)が設立する「田原バイオマスパワー合同会社」へ中部電力を含む3社が出資することに合意、同発電所の事業化を決めた。着工は2022年6月を予定。25年9月の運転開始を目指している。
 発電出力は11万2000`hで、想定年間発電電力量は約7・7億`hアワー(一般家庭約25万世帯分に相当)。燃料種別は木質ペレット。施工はJFEエンジニアリングが担当する。
 建設地は田原市緑が浜二号2ノ52他。同地について中部電力は、港湾に近く輸入材が運搬しやすいことや、送電網が充実していることを評価している。
 中部電力とJFEエンジニアリング以外の事業者は、東邦ガス(名古屋市熱田区)、東京センチュリー(東京都千代田区)。
 中部電力が事業者として開発を手掛けるバイオマス発電所は、今回の施設を含めて10カ所。これまで発表したバイオマス発電所では、熊本県の八代バイオマス発電所(発電出力7万5000`h)が最大規模だったが、今回はその約1・5倍の出力となる。同社は、カーボンニュートラルや持続可能な社会の実現に向けて再生可能エネルギー開発に注力している。18年時点では、30年を目標に、200万`hの再生エネルギー発電所の新規開発に取り組んでいく方針を明らかにしていた。

提供:建通新聞社