備前市は、水道貯水機能を持つ徳当調整池の老朽化に対応して、隣接地に新貯水池を建設するため基本設計に着手した。2022年度は詳細設計、23年度に工事を発注し同年度中の完成を目指す。
東片上地内にある同調整池は、山間部谷合の頂き部分に位置する貯水量380d、鉄筋コンクリート造直径約8b、高さ約7bの円形貯水池。建設から数十年が経過し老朽化が著しいため、水量1000d程度の新貯水池を建設し貯留機能の向上を図る。建設地として既存池の南面山側を除く方角の隣接地4カ所を建設候補地として検討している。現地測量などを行い適切な場所を絞り込む。構造や必要水量など施設規模をウエスコ(岡山市北区)で進めており基本設計の中で建設地固める方針。候補地が決まれば保安林解除手続きや用地確保などを進めるとともに、詳細設計を22年度中に委託する。
工事完成後はポンプ場からの揚げ水停止後でも、なお6時間(従来は1時間)程度供給が維持できる能力を目指している。なお、役割を終える既存調整池の跡地利用などは未定。既設配水管についても昨年一部で老朽化による漏水事故が発生しており、今後の課題となっている。
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提供:建通新聞社」