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建設経済新聞社
2021/10/27

【京都】近畿地方i−Con大賞 京都関係は特別優秀賞に巴山土木

 近畿地方整備局は26日、令和3年度近畿地方i−Construction大賞と令和2年度コンクリート構造物品質コンテストの合同表彰式を大阪市中央区の大阪合同庁舎で開催した。
 i−Construction大賞は、建設現場の生産性向上に係る優れた取組を行った企業及び地方公共団体を近畿地方i−Construction大賞として表彰することにより、近畿地方におけるi−Constructionの推進を図ることを目的に、令和3年度に創設したもの。
 表彰の選考対象は、近畿地方整備局管内(三重県を除く)の府県、政令市、特殊法人等及び市町村が発注し、前年度内に完成した工事・業務を受注した企業(JVを含む)、又は前年度に他の模範となる取組をした地方公共団体であって、近畿地方i−Construction大賞に応募したもののうち、建設現場の生産性向上において優れた実績を上げた取り組みを行い、近畿地方i−Construction大賞選考委員会により選考した。
 応募は工事・業務14件、地方公共団体の取組1件。審査の結果、特別優秀賞に企業2社、地方公共団体1者、優秀賞に企業3社、優良賞に企業2社を選んだ。
 京都関係は、特別優秀賞に株b山土木(国道307号道路新設改良工事)(推薦団体(発注者)…京都府)を選んだ。
 優秀賞には、コスモ建設工業梶i国道372号広域連携交付金(改築)工事)(推薦団体(発注者)…京都府)、鰍lIC(国道423号(法貴バイパス)防災・安全交付金(緊急対策)工事)(推薦団体(発注者)…京都府)を選んだ。
 京都府山城北土木事務所発注で、巴山土木が施工した国道307号道路新設改良工事の概要は「国道307号道路新設改良工事において、マシンコントロールバックホウによる、ICT活用(測量から出来形管理・納品まで)工事を実施した」。主な内容は、○UAV(ドローン)を用いた測量、ICT建機による施工を行い、全体工程を約28%短縮。複雑な曲面部においてもオペレーターの技量に左右されることなく施工が可能となった。また作業員の削減により、接触災害のリスクが減少できた○ICT建機に搭載されたカメラでの現況撮影や施工データから随時取得した地形データを用いて、クラウドシステムにより掘削土量等の進捗管理を実施○学生をインターンシップとして受入れ、現場の生産性向上を学んだ○発注者の若手技術職員を対象としたICT活用工事の現場見学会等の開催により人材育成に貢献。
 京都府南丹土木事務所発注で、コスモ建設工業が施工した国道372号広域連携交付金(改築)工事の概要は「京都府南丹市南八田における、バイパス道路の整備において、主に舗装(上層路盤工)の施工をICT活用工事により実施した」。主な内容は、○3次元設計データの活用及びICT建機の利用により、全体工程を約21%短縮。丁張り作業が不要となる他、最低限の運転技術があれば、高い精度での施工の確保が可能となった○ICT活用工事の対象外であった、表層工についても3次元データの作成を行い、面管理の有効性を試行、評価を行った○若手技術者を対象に現場見学会を開催し、知識の習得に寄与した。
 京都府南丹土木事務所発注で、MICが施工した国道423号(法貴バイパス)防災・安全交付金(緊急対策)工事の概要は「京都府亀岡市における、バイパス道路の整備において、路盤工(上層路盤、下層路盤)の施工をICT活用工事で実施した」。主な内容は○地上型レーザースキャナーを用いた3次元設計データの作成、ICT建機による施工等により、全体工程を約60%短縮。また、3次元出来形管理による効率化を図った○3次元モデル・オルソCAD図面によって、施工完了時の詳細な状態を記録したことにより、供用後の斜面も含めた変状確認等の維持管理へのICTの普及が期待される○技術職員を対象にICTを活用した建設現場の見学会を開催し、受発注者ともに技術及び知識の習得を行った。

コンクリート構造物品質コンテスト
特別優秀賞に金下建設


 近畿地整は、コンクリート構造物の品質に関する意識の高揚、技術の伝承及びコンクリート構造物の品質の向上を図ることを目的として、平成15年度から現場の作業に従事されている専門工事業者及び元請け会社を対象にコンクリート構造物品質コンテストを開催している。
 近畿地整の有資格業者が表彰された場合、近畿地方整備局の発注する土木工事において、表彰の翌日から1年間(現場従事技能者については2年間)、総合評価落札方式の評価項目として加点対象となる。
 令和2年度は14件の応募があり、書面審査と現場審査を経て、選考委員会で審査した結果、特別優秀賞に4グループ26社、優秀賞に3グループ18社、入賞に3グループ14社を選んだ。また現場で実際に施工に携わる専門工事会社(コンクリート打設工、鉄筋工、型枠工、支保工、足場工等)の技能者42人を表彰した。
 京都関係は、特別優秀賞に金下建設梶A拒q橋興業(木村篤史/カッコ内は特別優秀技能者の受賞技能者、以下同じ。敬称略)、叶ト藤鉄筋(斉藤真一)、樺村建設ナカフサ(中山敏夫)、鞄y井技建(中西清隆)、叶シ田建設(谷口孝之)を選んだ。工事名は西舞鶴道路京田ランプ橋下部他工事で福知山河川国道事務所発注。