県八頭県土整備事務所は、災害復旧費4億3400万円が認められた道路や河川、砂防などの18カ所について、土木A級や法面保護工など8件程度にまとめて発注を検討していることが明らかになった。隣接している河川や道路などの被害を合冊して発注することにしており、早期の復旧に向けた準備が進んでいる。
災害査定で認められた復旧費は、道路6カ所に1億3068万円、河川と砂防施設12カ所に3億0366万円。県道鳥取郡家線の法面被害は、八頭町池田地区の2カ所をまとめて5000万円以上。法面保護工として発注する。
土木A級向けの発注が予想される工事は、私都川の八頭町下坂と下峰寺地区を合冊するほか、同町別府の私都川と砂防河川・平木谷川(同町郡家殿)、野町川(同町麻生ほか)の3件を合冊。また、路肩が40bにわたて崩落した県道津山智頭八東線(同町三浦)と砂防河川の清徳川をまとめて発注。さらに、若桜町香田地区の舂米川河川災害と国道482号の被害を合冊して工事に入る準備が進んでいる。
一方、土木B級が対象になりそうな工事は、八頭町明辺地区の県道岩美八東線と明辺川砂防災害を1件に。若桜町湯原地区の舂米川と国道482号の被害もまとめて発注する見通し。同事務所では今後、最終的な工事の規模を固めるほか、県道鳥取郡家線などは補償交渉が一部で必要になるため、関係者に工事への協力を働きかけている。
日刊建設工業新聞