2021(令和3)年度第2回石川県土木部所長会議は25日、県庁会議室に同部幹部や出先機関の各所長、本庁各課室長が出席して開いた。
中西吉明副知事は新型コロナに関して「引き続き、職場や工事現場の感染防止対策を徹底した上で、工事の進捗に努めて頂きたい」とし、事業・施策の推進にあたっては「県民の視線に立ち、それぞれの叡智を結集して創意工夫を凝らし、各部局と連携しながら実効性ある取り組みを進めてほしい」と述べた。
城ヶ崎正人土木部長は訓示の中で、「今夏も全国的に記録的な大雨となり、本県でも8月中旬、宝達志水町で観測所最大の3日間雨量を記録するなど、県内各地は大雨に見舞われたが河川氾濫は生じなかった。これは、これまでの河川改修への取り組み、今年の出水期までに対策が必要な県下全域81河川で堆積土砂の除去を完了させた効果に加え、皆さん方の日頃の維持管理のお陰だと思う」と語り、今回の大雨を受けて新たに確認された堆積土砂の速やかな除去や、損傷した護岸の補修も来年の出水期までの完了に向け、着実に実施してほしいと求めた。
9月補正予算(総額約88億円)の執行は「事業効果の早期発現、地域経済の下支えを前提に置きながら、平準化の観点からも適時適切な執行、発注を」としたほか、来年度の予算編成については「引き続き、交流基盤や県民生活の安全安心の確保、県土の魅力向上に資する整備、建設業の経営基盤強化、公共投資の確保、デジタル化などに知恵を絞って創意工夫に努めてほしい」と述べた。
会議では各課室長、出先機関の所長らが順に主要事業の進捗状況などを報告した。