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建通新聞社
2021/10/26

【大阪】大阪市 南部環境事業センター建て替え含め検討 環境局事務所庁舎施設整備基本計画策定は昭和設計

 大阪市は、南部環境事業センターの現地建て替えも含めた施設の更新を計画している。環境局事務所庁舎施設整備基本計画策定等業務の入札を行い、昭和設計(大阪市北区)が落札した。開札日は10月13日。履行期間は2022年3月31日。
 南部環境事業センターは1982年に建設され、市内に10施設ある環境事業センターのうち最も古いこともあり、今回、地震や津波などの被害を考慮し、現施設と同程度の設備や機能を備えた新施設の検討に入る。建て替えや増築、大規模修繕模様替えを含めた「三つの全体施設配置計画案」を作成する。
 新施設は現施設と同規模を想定。整備基本方針では「施設を運用しながらまたは休業(別施設へ仮移転)した上で再整備」「改修利用を優先」「浸水対策で主要機能を持つ諸室は1階には配置しない」の三つを挙げ、必要な機能として▽窓口機能▽執務機能(事務室、打ち合わせスペース)▽福利厚生機能(更衣室、トイレ、浴室、休憩室)▽その他(倉庫、書庫など)―を求める。
 今回の業務で作成する全体施設配置計画では、土地利用など施設配置に係る法規制などの条件整理を行い、主な建物の配置で敷地形状や外部道路などからの進入路、構内の動線計画、各建屋の連携などを検討。同計画には外構計画(施工段階ごとの工事ヤード、工事動線、駐車スペースなど)や個別施設計画(施設の機能、居室の種類、構造・平面計画、設備計画など)も含めてまとめる。
 この他、概算事業費や事業計画の検討・作成を行う。
 同センターの所在地は大阪市西成区南津守5ノ5ノ26。敷地面積は1万5553・98平方b。用途地域は工業専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
 既存建物には▽事務所棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ3346平方b)▽整備棟(鉄骨造3階建て延べ2148平方b)▽受水槽・ポンプ室棟▽車庫棟(約100台)▽洗車場棟(5台分)▽排水処理施設棟▽給油所棟▽自転車置き場棟▽便所棟―などがある。総延べ床面積は9467平方b。
 2022年度の事業スケジュールは未定だが、順調にいけば基本設計に取り掛かるとみられる。

提供:建通新聞社