建通新聞社(東京)
2021/10/26
【東京】都水道局 町田・立川線を更新へ
東京都水道局多摩水道改革推進本部は、多摩地域の送水管である「町田線」(武蔵野市〜町田市)と「立川線」(羽村市〜小平市)の更新に向けた調査を始める。関連業務の委託先を希望制指名競争入札で決めるため、土木・水系関係調査Aの競争入札参加有資格者から11月1日まで希望申請を受け付けて、11月19日に開札する予定だ。委託業務では必要送水量や送水ポンプ圧力などを考慮して適切な口径・工法とルートを選ぶとともに、更新の優先度や施工順序、概算事業費を整理する。2021年度末納期で成果を得て、町田線は22年度に、立川線は23年度に設計に着手する計画だ。
水道局では多摩地域の管路について、災害や事故時のバックアップ機能を強化するため主要送水管のネットワーク化に取り組んできた。ネットワークの構築が進展してきたことから、今後は既設送水管の更新を計画的に進めていく。
町田線は境浄水場(武蔵野市関前1ノ8ノ37)と小野路給水所(町田市小野路町2637ノ1)を結ぶ口径1500〜500_、延長約19・8`。管種はダクタイル鋳鉄管と鋼管で、1966〜68年に敷設した。
業務委託では、パイプインパイプ工法による更新を原則に掲げて検討。ただし、既設管埋設箇所の維持管理性が劣る場合などは、既設管と異なる位置へ新設管を敷設する異路線敷設替えでの対応を念頭に、移設ルートと施工方法を考えていく。
2021年度に健全度調査を別途委託した上で、22〜24年度に設計をまとめ、25年度に工事に入る計画となっている。
一方、立川線は小作浄水場(羽村市小作台4ノ2)と小平市上水新町2ノ4を結ぶ口径1000〜100_、延長約17・2`。管種はダクタイル鋳鉄管で、1967〜2000年に敷設した。
業務委託の中で適切な更新ルート・工法を検討する。ルートに関しては、幅員の広い道路への埋設など維持管理性を考慮して固める。
22年度に健全度調査を実施して、23〜25年度に設計をまとめる予定。26年度の工事着手を見込んでいる。提供:建通新聞社