県県土整備部営繕課は22日、「鴨川庁舎建築工事基本設計」の簡易公募型指名競争入札を公告した。11月5日まで応募調書資料の提出を受け付け、12月15日に開札する。履行期限は2022年7月29日まで。予定価格は事後公表。委託費については、基本設計・地質調査費として3000万円の債務負担行為を設定している。21・22年度に基本設計、22・23年度に実施設計を行い、24〜25年度の2か年で建設する予定。総工事費には約15億円(消費税込み)を見込む。
建物は事務所棟と車庫倉庫棟で構成。事務所棟がRC造3階建て延べ約1600u、車庫倉庫棟がS造2階建て延べ約440u。南部林業事務所、安房農業事務所鴨川整備課、安房土木事務所鴨川出張所、安房保健所鴨川地域保健センターが入居する予定。
応募資格は、県内に本店を置き、過去10年間に配置予定管理技術者が元請けとしてRC造、SRC造またはS造で、1棟の延べ面積800u以上の建築物の新築・増築・改築のいずれかに係る基本設計または実施設計業務の経験を有する者、など。
老朽化が課題となっている安房保健所鴨川地域保健センター庁舎と、立地上の課題を抱える鴨川庁舎を集約し、既存の鴨川地域保健センター跡地(鴨川市横渚1457―1)に新たな鴨川庁舎を整備する。敷地面積は3185u。用途地域は第2種住居地域(建蔽率60%、容積率200%)。
鴨川地域保健センターは、鴨川市役所に近接し、来庁者にとって利便性が良く、津波最大浸水深が鴨川庁舎より低いことなどから建設地として選定した。
鴨川地域保健センターの解体工事は23〜24年度に実施。解体期間中の保健センター業務は、既存の鴨川庁舎で実施する。解体工事の実施設計は蔵建築事務所(館山市川名621―5)が担当。解体する施設は、庁舎(RC造2階建て延べ約989u)、機械室(RC造平屋建て延べ約39u)、受電室(CB造平屋建て延べ約29u)、車庫(S造平屋建て延べ約128u)。
基本構想・基本計画では、設計コンセプトを▽県長寿命化計画における「県有建物が有すべき基本的性能水準等」を踏まえた設計▽「県長寿命化計画に係る長寿命化設計基準」に基づく設計▽災害対策拠点としての機能充実を図る設計――としている。