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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/10/25

【群馬】渋川市駅前広場の再整備事業 22年度は北側に着手

渋川市はJR渋川駅周辺整備事業として工事を進めている駅前広場の再整備について、2022年度に広場北側の工事に着手する予定を明らかにした。現在、南側の整備をスタートさせており、早期の完了を目指している。駅前広場の南側をバスやタクシーといった公共交通を扱うエリア、北側は一般車両乗降場を設けたエリアとして整備する。再整備によりイベントなどが開催しやすくなるため、市の玄関口としてさらなる活性化が期待される。
JR渋川駅(渋川辰巳町1651−4)は渋川市の玄関口として、JR新前橋駅と同駅を結ぶ路線が開通したのと合わせて1921年7月1日に開業しており、2021年には開業100周年を迎えた。県内でも利用者の多い駅で、19年度における1日あたりの平均乗車人員は3236人となる。
全体計画によると、駅舎から屋根付きの歩道を挟んで南側にあるバスロータリー部分は、基本的には一般車両が侵入できないよう整備する。ロータリー部は舗装が厚く打ち替えなどが困難なため、切削オーバーレイでロータリー全体をアスファルト約2400u整備する。合わせて、歩道を挟んで北側に位置していたタクシー乗降口を、駅前に横付けできる場所に配置する予定。また身体障害者用駐車場は現状と同様に、駅前に配置する。
北側には現在タクシーの乗降口が設置されているが、広場を設けるため撤去。また低木・樹木などを撤去または移動し、送迎用の一般車両乗降場や広場、外灯などを整備する。
また、バスを停車場まで安全に誘導できるよう、ロータリー舗装に塗装されている赤色の塗料が剥がれているため、タクシーの誘導部分も含めて塗装の更新を行う予定。計画にあたってはパース図が取りまとめられたものの、予想図のため変更もありえるとしている。
21年度は南側ロータリー部分の整備を現在、ホクブ(渋川市)が22年1月31日までの工期で進めており、北側の整備は22年度以降となる。既設のタクシー乗降場は北側の整備終了後に南側にて運用する見込み。
同事業は、一般利用者と公共交通が混在している現在の状態を解消するため、一般交通とバス・タクシー等をゾーン分けし、利便性を向上を図るために行われるもの。また、広場スペースの拡充と上屋整備を行うことにより、イベント開催にも適した広場を設けるとしている。
整備は3カ年から4カ年での完了を見込んでおり、測量設計は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。