滋賀県長浜土木事務所木之本支所は、長浜市木之本町金居原地区の急傾斜地崩壊対策施設において、グラウンドアンカーの強化対策に取り組む。今年度委託予定の健全度評価業務は去る18日の入札で参加者がおらず不調となったため、参加資格等諸条件を精査し早ければ11月にも再公告したい考え。対策が必要になれば22年度(令和4年度)にも詳細設計を委託し、借地範囲が当初想定通りなら23年度(令和5年度)にも対策工事が発注・施工される見通しだ。
対象となるのは、高強度の引張り材を不動地盤に定着させ、プレストレスを与えることによって法面や斜面の安定を図るグラウンドアンカー工法で木之本町金居原地先に整備されている既設急傾斜地崩壊対策施設。評価と対策工を行うのは、同施設に設置されているグラウンドアンカー約113本で18日に不調となった調査業務では、グラウンドアンカーの詳細調査と健全度評価を行い、適切な対策工法を選定する。期間は180日間。
同施設については20年度(令和2年度)に行った点検業務(担当=サンセイ・大津市)にてA〜Cの3段階中「C」の評価を受けており、今年度のグラウンドアンカー健全度評価実施を決定。今回の入札不調を受けて参加資格等条件を再検討し早ければ11月にも再公告、22年(令和4年)6月頃まとめる見通しの評価・対策工にのっとり同年度に詳細設計を発注し、23年度(令和5年度)の対策工事発注もしくは借地範囲が広ければ新たな用地測量・用地手続きを経た後、順当に工事発注したい方針。
提供:滋賀産業新聞