米原市は、地域要望による「JR近江長岡駅のバリアフリー化」に向け、東海旅客鉄道梶iJR東海)に今年度末まで委託中の調査設計に基づく協議が順調にいけば、22年度(令和4年度)にも設計・施工を一括で同社へ委託する協定を締結し、23年度(令和5年度)から3〜5ヵ年期間での設計・施工を目指す。
JR近江長岡駅(米原市長岡)は、島式ホーム2面4線を有する地上駅。構内西側にある駅舎改札から階段数段で下りる「地下通路」から、上り下りいずれのホームへも階段を昇り降りしなければならず、バリアフリー化するには上り下りそれぞれ1基、計2基のエレベーター設置と、改札前に段差解消のためのスロープ設置を必要としている。
米原市では、地域の要望などを受け昨年度、同駅における可能なバリアフリー化の工法や工期・事業費などについて試算する調査設計をJR東海に委託。22年(令和4年)3月末までの期間でまとめる工法等を基に22年度(令和4年度)からJR東海と可能な施工手法について協議を進め、早ければ同年度に協定締結から設計・施工委託、JR側での着手―までを目指す考え。詳細設計は1〜2ヵ年、施工は3ヵ年程を見込み、最短で約3ヵ年、長くて5ヵ年の設計・施工期間を予測している。
東海道本線「近江長岡駅」は、市内に5つあるJR駅のうち、山東・伊吹の地域住民の足を担う主要駅であり、高齢化社会に対応しバリアフリー化を図る。
提供:滋賀産業新聞