全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　２０２５年日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博の会場内に設ける「迎賓館」の基本設計業務を委託する公募型プロポーザルを行い、最優秀提案事業者に日建設計大阪オフィス（大阪市中央区）を特定した。委託上限額は４６１５万６０００円（税込み）。
　事業予定者プロポーザル評価委員会（評価委員＝佐藤可士和氏、妹島和世氏、藤本壮介氏）が審査した。講評によると、迎賓館としての機能性を押さえながら、諸室に入るまでに和の回廊、中庭を配置し、賓客を迎え入れる落ち着いた空間、インパクトのある意匠性・メッセージ性などの提案が評価された。
　プロポーザルには日建設計の他、飯田善彦建築工房、阪根・アーキコンプレックス設計共同企業体、山岸建築設計事務所＋丹羽隆志アーキテクツ・ジャパン共同企業体が参加した。
　迎賓館は延べ２７００平方�bの規模で、レセプションホール、ゲストルーム、厨房などを設ける。敷地には車寄せ・駐車場、庭園を含む。
　今回の業務で、建築意匠、建築構造、電気・機械・昇降機・観覧席・舞台の各設備の基本設計を行う。設計に当たっては工事費の縮減、工期短縮、リース・リユース・リサイクルが可能な工法や建築資材の採用、自然素材の利用、建築の軽量化などの検討も行う。
　設計期間は10月下旬ごろから22年３月23日まで。建設工期（建設可能な工事期間）は23年４月〜25年３月を見込む。

提供：建通新聞社